レンズ情報 |
1888年、Alvan.Graham.Clarkは史上初の「ダブルガウス型」レンズの特許を取得。
しかし、商業的には成功しませんでした。
一方、この優秀な素質を持ったレンズ構成は、当時多くのレンズメーカーが注目し、Bausch&Lomb社 Metrogon, Busch社
Omnar, Rietzschel社 Dialyte,
Ross社 Homocentric など多様なレンズが設計されています。
Hugo Meye社では、Clarkのオリジナルの設計のまま、「新種レンズ」を使用して、球面収差、色収差のみならず、非点収差も良好に補正することに成功し、
1900年に特許を取得しました。 それが、この「Aristostigmat」です。
また、当時ツァイス社にいたルドルフ博士(Dr.Paul Rudolph)はこの構成に注目しつつも、新しい発想を加えて、すでにプラナーとして設計し(1895-96)、
その後の大口径レンズの大きなエポックを作ることになることは、有名な話です。
この個体は、製造番号3501と非常に初期のレンズで、非常に美しい筆記体の文字が鏡胴に刻まれています。
文字の特徴は、ウムラウトの使い方で、Goerlitzの部分だけでなく、なぜかMeyerのYの上にもウムラウトが付されています。。
|