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 Hugo Meyer Aristostigmat f7.7 No.3501

     (Alvan.G.Clarkからの流れを繋ぐ極初期のダブルガウスレンズ))
 

レンズデータ
Lens Data

製造年
レンズ構成
1900年初頭
4群4枚(オリジナルなダブルガウス構成)
レンズ構成図
 レンズ画像  
レンズ情報

1888年、Alvan.Graham.Clarkは史上初の「ダブルガウス型」レンズの特許を取得。
しかし、商業的には成功しませんでした。
一方、この優秀な素質を持ったレンズ構成は、当時多くのレンズメーカーが注目し、Bausch&Lomb社 Metrogon, Busch社 Omnar, Rietzschel社 Dialyte,
Ross社 Homocentric など多様なレンズが設計されています。

Hugo Meye社では、Clarkのオリジナルの設計のまま、「新種レンズ」を使用して、球面収差、色収差のみならず、非点収差も良好に補正することに成功し、
1900年に特許を取得しました。 それが、この「Aristostigmat」です。
また、当時ツァイス社にいたルドルフ博士(Dr.Paul Rudolph)はこの構成に注目しつつも、新しい発想を加えて、すでにプラナーとして設計し(1895-96)、
その後の大口径レンズの大きなエポックを作ることになることは、有名な話です。

この個体は、製造番号3501と非常に初期のレンズで、非常に美しい筆記体の文字が鏡胴に刻まれています。
文字の特徴は、ウムラウトの使い方で、Goerlitzの部分だけでなく、なぜかMeyerのYの上にもウムラウトが付されています。。



 Photos with Aristostigmat f7.7
 
2015
Nishiarai Daishi
(西新井大師)
 
スピグラに6x12cmのジナー・ズームバックを装着して試写してきました。
久しぶりの三脚撮影で始めはかなり戸惑いました。その中で、やはり巻き上げ忘れによる二重露出も
やらかしてしまい、フィルム代が勿体ないですね。

描写でなにより驚くのは、画像の素直さとシャープさです。
オリジナルのダブルガウス構成ということで、かなり周辺部が暴れると思っていましたが、やはり6x12cm
のフィルムサイズでは、レンズの周辺性能は出てこないかもしれません。
また、少しあっさり気味の色の描写もとても好感がもてるものでした。